自然素材の家に使われる、珪藻土や漆喰などの塗り壁、無垢のフローリング。そんな素材の中で、今回は「珪藻土」についてのお話です。
珪藻土は、ジメジメした時には室内の余分な湿気を吸収し、逆に乾燥した時にはため込んだ水分を室内に放出する、といった「調湿機能」を持っています。
夏も冬も、部屋の湿度を人間の住みやすい状態に保つ手助けになり、リビングや寝室だけでなく、水回りにもおすすめの塗り壁材です。
成分による珪藻土の違い
「珪藻土」と呼ばれるものには、さまざまな種類があり効果や機能も微妙に異なります。
どのような機能を優先させたいかによって、使用する珪藻土の種類を知っておくことが大切です。
含有率
含有率とはその成分が含まれている割合を意味します。
珪藻土を少し入れて珪藻土と謳っている商品も存在するために、珪藻土を選ぶ際には「含有量は何%か?」ということも確認してみるとよいでしょう。
また、珪藻を採取する際、地層には珪藻とともに大量の不純物が混ざっています。
その不純物をしっかり取り除いている珪藻土なのかどうか、含有率を確認することで分かるでしょう。
含有率が低い珪藻土は吸水や調湿の機能や劣る可能性があります。
接着剤
一般的に珪藻土そのものには、自固作用がありません。
塗り壁材に使用するには、つなぎとして接着剤を混ぜる必要がありますが、その接着剤に合成樹脂を使用しているものが多く存在します。
この場合、珪藻土の一番の長所である湿気や臭いを吸う沢山の穴を接着剤が埋めてしまい、せっかくの多孔質の特性を活かしきれません。
珪藻土を購入するときには、どんな接着剤を使用しているのか確認しておくことをおすすめします。
100%自然素材の湯布珪藻土
永本建設がおすすめしている湯布珪藻土は、自然由来のものだけを使った珪藻土塗り壁材。
つなぎ(接着剤)の役割として使われているのは、食用でんぷんのりとセルロースファイバーです。
珪藻土本来の特性を最大限に活かせる
湯布珪藻土は接着剤不使用。つなぎとして使われている成分は、
- 食用でんぷんのり…
湯布珪藻土の固化補助材として使用。 - セルロースファイバー…
インクを使ってない新聞紙。
土壁に用いるワラすさの代わりの役割です。
このことにより、珪藻土の多孔質な性質を最大限生かし、夏も冬も室内の湿度を快適にコントロールしてくれます。
空気が乾燥する冬には、壁に直接水をスプレーして加湿器替わりにするといったこともできます。
自分でメンテナンスできるのも特徴
接着剤で固めていない湯布珪藻土は、水をかければ柔らかく戻るという性質があるのも特徴。
余計なものが入ってないからこそ、何度でも自分でメンテナンスが可能。
家具をぶつけて傷ができたりしても、直せる安心があるから、神経質に暮らす必要がありません。
「壁に水スプレーで湿度コントロール」や「珪藻土のセルフメンテナンス」はこちらのサイトで詳しく紹介されています
住む人のことを1番に考えた「湯布珪藻土」で快適に暮らす
こんな使い方ができるのは、100%自然素材の湯布珪藻土だから。
私たちが自信をもっておすすめしている仕上げ材です。
じめじめする梅雨時にも、さらりと快適な湿度をキープしてくれる湯布珪藻土は、トイレ、洗面脱衣室などにもおすすめ。
また、ペットを飼っているご家庭でも、ペット臭を感じなくなったと好評です。
「湯布珪藻土を使っている住まいを見学してみたい」とお考えの方には、完成見学会へのご来場をおすすめしています。
また、わざわ座ギャラリーでも湯布珪藻土の塗られた壁・天井を見学できますので、
お気軽にお問い合わせください。