薪ストーブシーズン到来。知っておきたいQ&A【薪編】

急に肌寒くなり、ストーブユーザーさん達の「もう夜は薪ストーブ焚いてるよ!」という報告がちらほら聞こえるようになりました。今年も待ちに待った薪ストーブシーズンの到来ですね。

今回は、薪ストーブの設置を検討されている方によく聞かれる質問として、【薪に関するQ&A】についてご紹介したいと思います。

「薪ストーブに憧れているけれど、薪を用意するのって大変では?」と気になっている方にぜひ知っておいていただきたい情報です。

 

Q. どんな薪が燃やせますか?

A. 樹種によって燃えやすいもの・燃えにくいものがあります

薪といっても樹種によって燃え方や用途に違いがあります。薪を購入する際は樹種についても確認しましょう。

 

 

広葉樹(ナラ、クヌギ、ケヤキ、クリなど)

ナラ、クヌギ、ケヤキ、クリなど、冬になると落葉する固い木を「広葉樹(こうようじゅ)」と言います。
寝る前に炉内に数本の薪を入れ空気供給量を絞っておくと、朝まで熾火が残ることもあるほど火持ちが良く、灰の量も少ない、良質の薪になります。

 

 

針葉樹(マツ、スギなど)

マツやスギなど、葉が針のように細長く堅い葉をつける木を「針葉樹(しんようじゅ)」と言います。
密度が低く軽いのが特徴です。
樹脂や精油成分が多く含まれているため着火性がよく、焚きつけ時や火力を一時的に強くしたい時に最適の薪です。

 

 

薪ストーブで燃やせないもの
  • 合板・集成材
  • 防腐処理や塗装された木材
  • ビニール・プラ類
  • 紙くず・新聞紙

万が一、薪以外のものを入れて燃やすと、ものによっては一気に燃えて高温となり、 薪ストーブ本体を傷めたり、有毒ガスが発生する場合があります。

「着火には新聞紙を使えばいい」と誤解されている方がいますが、紙類など質量の軽いものを燃やすと舞い上がり、煙突から火の粉となって飛び出し火災となる危険性があります。煤が舞い散り近隣へ迷惑をかける可能性もあります。紙類は絶対に燃やしてはいけません。

 

 

Q. ワンシーズンどれくらいの薪を使いますか?

A. 薪の消費量は生活スタイルによって変わります

薪をどれくらい消費するかは、使う人の生活スタイルによって大きく変わります。
メインの暖房にするのか?他の暖房器具と併用して使うのか?によっても変わりますので、以下のケースをご覧ください。

 

Aさん
平日日中は家を留守にしている。薪ストーブは夕方~夜に焚く(1日約6時間)

Aさんの薪消費…1日約2束/1か月約1㎥

1ヶ月の薪代…約20,000~25,000円

 

Bさん
平日日中もほとんど在宅。薪ストーブはほぼ1日中焚く(1日約16時間)

Bさんの薪消費…1日約4束/1か月約1.6㎥

1ヶ月の薪代…約40,000~50,000円

 

 

薪ストーブは焚き付けにもある程度時間を要しますので、お仕事で留守にされるご家庭などは「平日の朝はエアコンで過ごし、夜に薪ストーブの炎を楽しむ」というケースが多いようです。

薪ストーブを夜に焚いて、寝る前に大きめの薪を入れて空気量を絞っておけば、ゆっくりと燃焼し、朝起きた時にもじんわり暖かい室温をキープしてくれます。

 

Q. どうやって薪を入手するのですか?

A. 道具と場所、やる気があれば自分で薪づくりもできます

薪の入手方法は大きく分けて2つ。購入するか、自分で調達するかです。

  • 乾燥済みの薪を購入する
  • 製材所や工事現場で焚き付け用に端材をもらう
  • 県の間伐などの原木情報を得て丸太を譲り受ける(引き取り、玉切り、運搬、薪割りを自分で行う)
  • 自分の山で伐採する(伐採、玉切り、運搬、薪割りを自分で行う)

ストーブショップ・ウッドストックでは、ストーブOBさんのための「薪割りイベント」を毎年開催しています。
用意された玉切り(丸太)を参加者全員で協力して割り、来シーズンの薪をお得に確保できるイベントです。

また、OBさん同士で情報共有し薪づくりを行うコミュニティも結成されているようです。みんなで協力し、楽しみながら薪代の負担を軽減されています。

 

薪の確保を負担だと思わず、自分らしく楽しんでみる

薪の確保や薪づくりは「大変で負担」だと想像される方がほとんどですが、OBさんの中では「仲間と薪づくりを楽しみながら、ライフワークに取り入れている」方が多くいらっしゃいます。
汗をかいて体を動かし薪を割り、冬まで乾燥させる…そうやって作った薪でストーブを焚くと、「暖かさが何倍にも感じられる!」という声も。

薪の入手情報を通して、知り合いや仲間とストーブの楽しみ方などの情報交換をするのもおすすめ。
暖をとるだけでなく、さまざまな楽しみ方が広がるのが薪ストーブの魅力です。
ぜひ、自分らしく楽しんでみてくださいね。

 

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